無くした魂を探して
朝の続き。
心の中を虚しさが覆う。
理由はわかっているんだ…けど…どうにもできない。
自分に喝を入れるため、裏山アタック。
ただいま日本最北端の街の積雪量は59センチ。
札幌はこの半分くらい?
マイナス3度くらい。
風は微風。
明らかに昨シーズンより雪が多い!
去年の12月はスノーシューを買ってなかったが、普通に歩ける程度の雪。
旧スキー場コースを外れて森林に入る。
木々の間を縫うように歩き続ける。
サラサラしたパウダースノーの上は気持ちよい。
登りで汗だくになるが、この天気と雪のコントラストに疲れも吹き飛ぶ。
誰の足跡もない雪の上を静かに歩く。
自分の足跡だけが残される
こんなに天気が良いのなら…昨日の夜…キャンプに出撃すれば良かった…(爆)。
そんな思いが脳裏をかすめる。
仕方がない、その気持ちを山歩きにぶつける。
真っ白な雪は心を癒す。
無になれ!
大自然に飛び込め!
いつしか心は、そう変化していた。
深くなる雪に足をとられ、余計なことは考えない。
ただ、ひたすらに登る。
街が見えてきた。
小さな田舎町だ。
フフッ、こんな場所を歩いてる人間がいるなんて…誰も思ってないだろう。
いや…、こんな場所を歩こうなんてことを考えもしてないだろう。
1時間半くらい歩いてから、休憩をとる。
ダメだって言ってるのに…今日もアルコールストーブだ(爆)。
どうやら…アルコールストーブにとりつかれてしまったようだ(汗)。
故障知らず、火力は弱いが静かに燃えるアルコールは、自然の音を限りなく聞かせてくれる。
使う水の量、アルコールの量もわかってきた。
ただ…、ハードアノダイズド加工はされているが、スタッキング時のキズが気になる。
この大きさでチタンだったら最高なんだが…。
( ̄∇ ̄|||)…
インスタントコーヒーを飲むお湯を沸かすのに、チタンもアルミもたいして関係ない(爆)。
再び歩きだす。
何処まで歩くかは決めてなかったが、1等三角点を目指すことにした。
かなり大きな鹿の足跡が道を横切っていた。
残念ながら、礼文島は見えたが利尻島は雲に覆われていた。
そして、1等三角点まで後15分くらい…。
電話が鳴った。
「緊急事態発生」
ピークを目の前に下山。
雪の中を思い切り歩いて、今…スピリットが復活しそうだ。
そう…消えかけた熱い魂に少しばかりの火がついた。
行け!BISNMO。
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